この度は、「首都圏電車区に電気を灯そう!盛り上げよう!第二期工事」クラウドファンディングに、実に102万5000円という皆様の暖かいご支援を頂き、ありがとうございます。
直接的な車両の救出ではないクラファンにおいて目標額100万円という挑戦であり、一時はもう難しいかと危ぶまれてしまう状況でもありましたが、ラストスパートの数日で本当にたくさんの熱いご支援を頂き、なんとか最終日終了目前で成立・達成することができました。
おかげさまで、首都圏電車区は、整地・電気設備といった設備を整備する目処が立ち、新しい年まずは昭和の小田急線を走った2200形電車デハ2212号の本格的な整備に取り組むことができそうです。
本当にありがとうございます。
首都圏電車区で修復・整備を待っている 小田急2200形 2212号
そしてこの場を借りて、皆様にお願いがございます。
首都圏電車区に、この年末、銚子電気鉄道よりデハ1002号(営団地下鉄2040号)が、遠路はるばる輸送されて参りました。
現在、解体を阻止するために必要な金額である第一目標・700万円、車両の大規模整備を含めた第二目標・1200万円、地下鉄時代をイメージした姿の再現を目指す第三目標・1500万円という目標金額を立て、
クラウドファンディング「昭和の地下鉄・銀座線の電車を解体から救え!銚子電鉄から未来へ」に挑戦しております。
現在おかげさまで150万円以上のご支援を頂いておりますが、解体を止めるために必要な第一目標700万円までも、あと約550万円の費用が必要です。
鉄道車両として65年の役目を終え、輸送されてきたデハ1002号(2040号)
デハ1002号(営団地下鉄2040号)は1959年(昭和34年)に製造され、東京の地下鉄銀座線・丸ノ内線を活躍した後、1994年(平成6年)から銚子電気鉄道のデハ1002号として活躍しました。2015年(平成27年)の引退後も事業用車として人知れず働き続け、実に65年の間、首都圏の鉄道を、首都圏の人々を支え続けた電車です。
同時に実に319両を数えた「オレンジ色の銀座線」として活躍した経歴を持つ、最後の現役車でした。
目標金額や車両の状態を考えますと、無謀な挑戦とお考えになられる方も居られることと思います。
デハ1002号は人々を運ぶ使命を終えた後も、文字通り、身を粉にして、鉄道の安全を守る役目を続けました。
最後の力を振り絞り、疲れ果てたその車体は、腐食と塩害で穴が空いている状況です。
しかしながら、皆様のご支援で整備を進めて参ります首都圏電車区で、あえてそうした難易度の高いデハ1002号の修繕・維持管理に挑戦することで、保存を担う人材の育成とスキルアップを目指していくことに意味があると考えております。
そしてこのことは
「保存車両の修復・維持を決して諦めない」体制をつくり、たとえ
「老朽化が進行しているとされた車両であっても修復が可能である」実績・実例を示し、現在日本各地で問題となっている
「保存車両・文化財の安易な解体・処分の流れを止める」という決意を示すことでもあります。
クラファン達成早々に度重なるお願いとなり大変恐縮ですが、デハ1002号(営団地下鉄2040号)の救出・復活にも、どうか皆様のご支援をお願い致します。
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今後とも首都圏電車区は、「明日が訪れないかもしれない電車の最後の希望の場所」であり続けたいと考えております。どうか引き続き首都圏電車区の活動にご協力をお願い致します。
2025年(令和7年)1月
首都圏電車区 オーナー
一般社団法人CARB 代表理事
今井 美槻