クハ111-2152修繕プロジェクト

てっしぃ　　全塗装

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113系を綺麗にしたい

113系クハ111-2152は国鉄時代の昭和56年製造で平成23年の廃車まで長く東海道本線、房総各線を走った車輌です。
同型は全国で活躍し、国鉄時代の近郊電車といえばこのスタイルのこの電車というイメージをお持ちの方も多いと思います。

千葉県いすみ市ポッポの丘に保存されている113系前頭部は廃車後に前頭部だけを残され保存されてきました。ポッポの丘には他にも多数の車輌を所有していますが、車輌数が多くすべての車輌には整備の手が廻らずにいます。
これらは貴重な鉄道遺産であり、このまま手が回らなければ折角の遺産が喪われてしまうのではないかと考え、お手伝い出来ないかと修復を申し出ました。
多くの思い出を乗せた車両を綺麗にして後世へ残すべく修繕塗装をしたいと思います。

クハ111-2152湘南色とクハ111-1072の二両が仲良く並んでいます。
これだけ見ると往年の東海道線と横須賀線が並んだ姿に見えて、30代以上の鉄道ファンには目頭が熱くなるものがあります。

今回、クラウドファンディングで資金を集め、再塗装をすることになりました。
保存先の千葉で使われた当時の姿を残すため、塗装は青15号とクリーム1号のいわゆる"スカ色"とします。塗料には現役の鉄道車両にも使用される耐候性の高いポリウレタン樹脂塗料を用います。また同時に、切断時に塞いだ妻側が味気ないため、クハの妻面風に塗装の上雨樋や銘板の設置、表記入れなどを行いたいと思います。

車両外板は現役時代の平成21年に塗装されて以降手付かずの屋外展示ということで、劣化具合は日に日に厳しくなっています。
早く古い塗膜を除去して錆をとってしまわないと車体の傷みが進んでしまいます。

裾もかなり劣化が進んで外板が浮き上がって来ています。
早めの処置が必要です。

恐らく古い塗膜は全剥離して朽ちた鉄板を接いで錆止めを塗布し、全体にパテを塗りなおす大掛かりな塗装修復工事になります。
工期は約1ヶ月、令和5年の季節が良い春に施工の予定です。

塗装色については2152は現行湘南色ですが、今回は末期のスカ色にしたいと思います。
賛否あろうかと思いますが、塗装は数年置きに塗り替えるのが常套であり、まずは劣化した塗幕を落とし錆を止めるのが先決であり
その上に何色を塗るかはローテーションで変えていきたいと思います。
今回はスカ色、次回は・・・。またその度に考えていきたいと思います。