現状報告2,023年3月
2023年03月14日
クラウドファンディングにご協力いただいた皆様
2023年も開け、前回の報告からはや3ヶ月経ってしまいました。その間も修復は着々と進んでおります。ご報告が滞っておりましたが、現状報告をさせていただきたいと思います。
この間の大きな修理は、まず5006(5048)の乗務員ドア下ステップの腐食補修でした。このように腐食が激しく、ステップも外れていました。
腐食でどうしても残せない部位を切り取ったところ、台枠の骨が丸見えになるほどかなり大きく欠損してしまいました。この後、防錆処理を施し、一部補強の後、外板を修復いたしました。
外板を溶接して張り直したところです。まだ点溶接ですが、この後、さらにしっかり溶接しました。
また、反対側のスッテプ下も腐食で外板が溶け落ちて底抜けでした。
ここも同様に腐食部位を切り取った後、板を溶接して補修しました。裾リブも半分無くなっていたので、それも再生しました。
スッテプ下も腐食箇所除去と補修をしました。
裾カーブの所には、いくつか大きな凹みが見られたので、そこもへこんだ部分に外板を溶接して処理しました。
客ドアー周囲の縁と外板の継ぎ目は、腐食によって膨らんだり剝離しているところが多数見られました。これは叩いてももとには戻りませんので、ひどいところはこのように一部外板を切り取り、パッチ処理して補修しました。現在もこの作業は続けていますが、ほとんどのドアがこのような状態なので、まだ膨大な時間と手間がかかると思います。
割れていた窓ガラスも取り外して補修しました。この窓ガラスは、アルミの形材を曲げた押さえ金具でネジ止めしてありましたが、古いものなので容易には外れず、大変な手間がかかりました。
3499号の方も、腰板のパテ仕上げ、下地サーフェーサーによる補修が進んでいます。
こちら側のエンドは、まだ溶接補修やパテ作業が必要です。もう少し時間がかかるかもしれません。
現在は、5000型の方は全体のパテ仕上げが進んでいて、難関の裾カーブの整形に移るところです。厚いパテ層をどのように処理して仕上げるかが課題です。
まだ仕上げ塗装までには時間がかかるかと思いますが、もう少し進んだら途中経過をご覧いただく中間報告会を開催したいと考えております。