クラウドファンディングにご協力いただいた皆様
2022年11月26日
前回お約束した中間報告会についてですが、その後各部の深刻な腐食、損傷が次々と判明し、さらに大幅な作業の遅延を余儀なくされる事態となりました。そのため、それらの修復作業を優先しなければならず、なんとか間に合わせようと頑張ったのですが今年11月に開催予定だった報告会は延期せざるを得なくなってしまいました。
また、赤城山麓は12月からは厳冬期を迎え、保存場所への公共機関(バス)によるアクセスも11月上旬から4月中旬までは冬ダイヤとなって保管場所最寄りのバス停まで行く本数がかなり減り、また現地近くの公衆トイレも冬期は凍結防止のため閉鎖されるなど居住環境も極端に悪くなります。
そのため、お待ちいただいている皆様には大変申し訳なく思いますが、報告会の厳冬期の開催は避け、よりご満足いただける報告会にすべく2023年4月の冬期明けに改めて企画させていただこうと考えております。
現在の進展状態ですが、各部(雨樋、表示器跡の穴・リブ、腰部の穴など)の溶接修理と側面の劣化塗膜の修繕、屋根上の板金修理、窓ガラス割れ修理、車内の整備等を同時進行で進めております。
屋根は、前回板金とFRPにより修理した部分をパテ盛りして整形し、仕上げました。この上に防水塗料により仕上げが済んだら、いよいよパンタグラフ搭載を行う予定です。
雨樋は、数カ所に腐食孔が認められておりましたが、塗装とパテを剥離してみるとボロボロの穴だらけの状態でした。これは穴埋めだけでは対処できず、腐食雨樋を撤去して新製雨樋を一カ所ずつ溶接する補修が必要でした。しかし、なにせ修理箇所が多く、現在もまだ修繕は進行中です。
松本電鉄時代のワンマン表示器を外した部分には大穴が空いており、松本で東急色に復元したときに一応穴を塞ぎリブも再生されていたのですが、特にリブは樹脂とパテによる整形だったため、今回は鉄板を曲げて作製したリブを溶接して復元しました。
このほか、側面のパテ成型による下地仕上げも、客扉周囲の腐食が深刻なことが判明して、膨らみや波打ちも多数見られたため修理に時間を取られ、現在の進行状況は60%位で、仕上げまでにはまだ膨大な時間がかかると思われます。
乗務員扉下は、雨の侵入のために腐食が激しく、ステップも外れかけており、また外板の穴だけではなく内部の錆の膨張で床板を押し上げて変形させている箇所も多く見受けられます。
これらの修理のため、作業は予定より大幅な延期を余儀なくされております。そのため、誠に勝手ながら作業予定を修正させていただきたいと思います。
中間報告会は前述のように2023年4月中旬以降に行いたいと企画しております。
報告会の詳しい予定が決まりましたらまたご報告させていただきますので、いましばらくのご猶予をいただきたく存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。