現状報告2022年5月
2022年05月13日
クラウドファンディングでご協力いただいた皆様、アオガエルの修復の進行状況をお伝えいたします。
現在は、デハ、クハの顔の劣化塗膜の除去と下地処理がほぼ終わり、道路側の側面の修復へと作業を進めています。
今後は塗装修繕の作業スピードをさらに早めるとともに、溶接による板金の補修を始めます。
できるだけ早期の完成を目指して頑張って進めていきたいと思います。
完成には至らなくとも、今年秋頃には現状報告の中間発表イベントを計画しております。
修復前の塗装面の状態です。劣化膜膜とパテとが分厚い層になって積み重なっています。車体全体がこのような状態ですので、旧塗装を残して部分的にパテ埋めして済ませると言うことは難しいと思われます。
現在行っている塗装の剥離と下地仕上げの工程をご説明します。まずは劣化した塗装をディスク工具のマクトルでこの程度まで取り除きます。下手に削ると鉄板を大きく傷つけてしまうので慎重に削っていきます。ディスクの入らない隅の部分には少し削り残しができてしまいます。
次に、荒いディスクペーパーで残った塗装を削り取っていきます。この程度まで研磨しますが、深く凹んだ部分にはパテが少し残っています。
さらに、網状の樹脂ディスクで残ったパテを削り取ります。あとは表面の洗浄と脱脂をしてパテ入れと下地塗装に進みます
下地のプラサフを塗って錆の発生を防いでおきます。このあと、ポリパテによる修正に進みます。
側面も上部から仕上げていきます。1日で1メートル程度磨くのがやっとですが、地道に進めています。
下地をここまで研磨しなくても、とのご意見もいただきますが、劣化した古い塗装を残すとすぐにそれが浮いてきて新たなハガレの原因になってしまいます。時間と手間は膨大にかかりますが、今後のことを考えるとこういった手法での修復が最も良いと考えております。
完成をお待ちいただいているご協力者の皆様には大変申し訳なく思いますが、今しばらくお時間をいただき、後戻りのない修復を行っていきたいと考えております。どうぞご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。